特定非営利活動法人 未来プロセス

第5回 植林ツアー
体験レポート

2007年6月29日
 藤立 和新

250本植林終了

第5回植林ツアーでは
250本の苗を植林しました

今回、2007年6月22日(金)~26日(火)4泊5日の日程で中国内蒙古地区クブチ沙漠恩格貝緑化植林活動に参加でき人生観が変わりました。

我々一行30名は、6月22日午前8:00関西空港に集合し、10:00発全日空159便で中継地の中国北京を目指しました。 北京に到着直後は「日本とあまり変わらない」と思いましたが、この5日間で“国と言う壁”を痛感する事になりました。

空港から専用バスに乗り、北京市内・天安門広場・故宮と観光しました。
北京市内は来年のオリンピックの為、施設建設・道路工事が盛んに行なわれていました。日本とは違い、周辺の迷惑もお構いなく道路工事が行なわれ、その傍を涼しげな様子で人々が往来している様に見え、また驚いた事に人々は高速道路を当然の様に歩行し、またある人は自転車で通行すると言うわが国では考えられない現場に遭遇し驚きの連続でした。
夕刻、観光を終え、国際芸苑皇冠假日飯店にチェックインし、北京市内で夕食をとりました。
料理の見た目は良かったのですが、普段食しているものより塩辛かったり、酸っぱかったり、油っぽかったり等、極端な味の料理が多く、好き嫌いのない私でも苦戦しました。
翌日は北京空港から午前10時50分発の中国航空1142便で包頭に移動しました。空港からは専用バスでクブチ沙漠恩格貝へ約2時間の道のりです。
「途中黄河をわたる際、重みで橋が沈まないようにと全員バスから降りて歩いて橋を渡る」とバスの中で案内を受けました。
ところが、前日の雨で黄河手前の河の水位が上昇しており、黄河の手前の河の橋が水没していた為、バスに載せていた一部の人の鞄が濡れるというハプニングがありましたが、無事に黄河を渡り、クブチ沙漠恩格貝へ到着しました。

第5回植林ツアー

クブチ沙漠恩格貝賓館に到着

第5回植林ツアー

歓迎の儀式で歓待を受けました

宿泊施設のクブチ沙漠恩格貝賓館へ到着すると、地元の歓迎の儀式で歓待を受けました。チェックイン後、緑化植林活動を行う場所へと見学に向かいました。
緑化植林活動を行う場所からしばらくバスで進んだところで、砂丘に登り、360度砂漠(バスが通る道は除く)の光景を見て、怖さと感動が入り混じった感覚にとらわれました。

第5回植林のようす

スコップで穴を掘って

第5回植林のようす

ポプラの苗を植えます

クブチ沙漠恩格貝の星空は日本では想像出来ないほど素晴らしかったのですが、残念ながらさすがに流れ星を見る事は出来ませんでした。
翌朝、バスで現場に移動し、2班に分かれてポプラの木の苗を植えました。スコップの先に棒を挿しただけの物だったので扱いにくかったですが、長時間扱っているとコツもつかめ、扱いにも慣れてきました。気がつくと、植えた本数を忘れるぐらい穴を掘り続けていました。 我々が担当した所には希望の杜と記された石碑があり、今回新たに250本が植林されましたが、実際、植えた木も全てが育つわけではなく、枯れてしまうものも少なくないそうです。

13年前のクブチ沙漠

13年前は緑がありませんでした

4年前のクブチ沙漠

未来に繋げていきたいですね

それでも、7割近くは定着するそうです。夕食後に食堂に飾られている13年前と4年前の写真を見て、未来に繋げる為には地道な努力の大切さを感じました。